みんなで使おう！E-350AV このチェーンソー　排ガス規制もあり生産停止になりそうですが、メーカーさんに聞いてみると、排ガスが悪いから即終了ではなく、メーカーとしての規制枠が有るそうで、売れればその分存続？？？ 新ダイワ　E-350AVはかなり昔から存在するモデルであるが、今もなお、そのラインナップに堂々と名を連ねる非常にタフでメンテナンス性にすぐれたチェーンソーです。 今回は自分で修理する！不具合全般 簡易トラブルシューティング 2ストロークエンジンは、ほんとは簡単です。 基本的な事ですが、出来ない人が多いいのでぜひ自分でメンテできる様になって下さい。 不具合のほとんどが、キャブレターを起因する事が多いいので、 キャブレター・オーバーホール編　も参照して下さい。　 リコイルスタータの修理　ＵＰしました。
HOME キャブレターＯＨ編	トラブルシューティング 不具合の場所 ①　エンジンの始動や回転 ②　チェーンオイルのトラブル ③　チェーン駆動等のトラブル ①エンジンの始動や回転のトラブル 　　　　　　検査の前置として、長期保管したガソリンは使用しない。 番号 トラブルの内容 是非 対策・対応 1 エンジンは始動するか？ yes エンジンがかかるが、調子が悪い場合 一般的に以下の順で疑う ①プラグを新品にする。 ②キャブレターの調整不良 　キャブレターオーバーホール編　参照 ③項目４の燃料ホース又はフィルター、燃料タンクの問題 　再検査。 no ２へ 2 プラグを外しリコイルを引く 火花が出るか？ プラグを本体に接触させてテストする yes 火花が出るのにエンジンが掛からない場合 一般的に以下の順で疑う ①燃料系、3へ ②排気系、エンジンブローの可能性が考えられる　3へ no 点火器系の問題　6へ 3 燃料は満タンになっているか？ yes 4へ no 燃料系のトラブルの時は問題を切り分ける必要があるのでとりあえず満タンにして、４へ 4 キャブレターの燃料ホースをはずして本体をゆすってみる 下側の燃料ホースから 燃料がでるか？ yes キャブレター本体の燃料詰まり、又はプラグ不良 一般的に以下の順で疑う ①プラグがかぶっていないか？ 　　始動時にチョークを使いすぎてプラグの電極が 　　濡れてしまって始動不能。 　　新しいプラグを使ってみる。 ②燃料に混ざっていた水等がキャブレターのフィルターを 　　塞いでいる。 　　キャブレターオーバーホール編　項目012　参照 no 燃料ホース又はフィルター、燃料タンクの問題 一般的には以下の順で疑う ①タンク内燃料フィルターの分解清掃（水つまり） 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　六角レンチ等で引っ張り出す。 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　ホース先端のフィルタを外す 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　細いドライバー等でピンを外す 　　 　　 ②燃料ホースの劣化による、ひび割れ等によるエアー噛み 　　 　　　　　　　フィルター検査をした時にホースの状態も確認する。 　　　　　　　触ってべたべたしたり、ヒビ割れしている物は交換。 ③燃料タンク・ブリーザーバルブの詰まり 　分解マニュアル項目76　参照 5 マフラーの排気口はふさがれていないか？ yes エンジンブローの可能性 マフラーを外し、排気ポートからピストン、ピストンリングの様子を観察。シリンダーを外してピストンを見るのが一番良い。 no 排気不良 昆虫などが巣を作り排気口がふさがっている。 エアーなどで正常に排気出来る様清掃 6 プラグは新しいものが着いている？ yes イグニッションコイル、テンションコード、プラグキャップ不良 大体はイグニッションコイル不良。 プラグキャップにオイルなどをかけて、引き抜く 中からコイル状の端子が出てくるので、きっちりテンションコードに繋がっているかを確認。ボロボロの場合テンションコードを少し切って端部を作り直す。これでも火花が出ない場合は、イグニッションコイルの交換をすすめます。 no 点火器系のトラブルの場合、問題の切り分けのため新しいプラグを付けて再検査 ②　チェーンオイルのトラブル 　　　　　　　　　　　検査の前提としてチェーンオイルは満タン 番号 トラブルの内容 是非 対策・対応 1 チェーンオイルは出るか？ yes オイル吐出量調整ネジで量を調整 チェーンオイルは出るが、量が少ないor多いい　場合 マイナスドライバーで黄○部分のネジを回して調整 右回し MIN （吐出量　減） 左回し MAX（吐出量　増） no 2へ 2 オイルポンプ・ドライブギアは 摩耗していないか？ yes オイルポンプ・ドライブギア 分解編の項目22 オイルポンプカバーを外しオイルポンプ・ギアに摩耗のない事を確認して問題がなければ　3へ no 極端な摩耗が有る場合はギア交換　 3 オイルポンプにゴミなどが詰まって いない事の確認？ yes オイルポンプ清掃 分解編の項目26　参照。 オイルポンプを取り外す。 分解 赤○シャフトを回すとポンプの黄○の欠け部分が回転する。 ここに入ったチェーンオイルが順次送られる。 ポンプの各部分を清掃。　再検査 no 問題が無ければ　4へ 4 チェーンオイル・ライン＆タンク ゴミ詰まりの無い事の確認 チェーンオイル・ライン＆タンク清掃 分解編の項目26　参照。 オイルポンプを取り外すと、エンジンプロックにチェーンオイルのポートが見える（黄○部2穴） オイルタンクへ繋がるポート。 下写真チェーンガイドバーへ繋がるポート それぞれをエアーで清掃 下黄○ポートよりガイドバーにチェーンオイルが供給される。 木くず等詰まっていないか清掃。 上項目までの清掃をきっちりやればほとんどが解決するが、まれにオイルタンクのブリーザーバルブに異物が詰まってオイルが少量しか出ないケースがある。 下黄○のゴムカバーを取り除く。 黄→の所にブリーザーバルブが存在。 タンクを分解して取り出す必要はないので、ゴムキャップしたのブリーザーバルブ（下黄○部）のゴミを清掃。 以上の事をきっちりやってもオイルの出方が悪い場合、ポンプの交換をすすめる。 ③　チェーン駆動等のトラブル 番号 トラブルの内容 是非 1 チェーンを新品又は目立てしたばかりなのに、良く切れない事がある。 yes ガイドバーの不良 ガイドバーの端部やいつも使う場所に焼が入った状態になっていないか確認する。 下写真の赤○部はガイドバーが削れて変形している。 削れて段差が出来ていなくても、新品のチェーンをのせて下写真の様指でチェーンを左右（ガイドバーに対して直角方向）に動かしてみる。 へったったガイドバーだとがくがくする（黄○部分に隙間が開く） この様なガイドバーを使用していると、回転している刃が切ろうとしている木材に対して、一定に当たらない為、切れたり、切れなかったりする症状がでる。 2 チェーンの張を調整したのに すぐに　ゆるむorパンパンに張ってしまう。 yes クラッチドラム・ギアの編摩耗 分解編の項目11　参照 　 下写真の赤○部の様にクラッチドラムのギアが摩耗してしまうと、高い所と低い所でチェーンのテンション（張り）が変わってしまう。 チェーンオイルを入れ忘れてしまったりすると、すぐにギアが編摩耗してしまう。 この様なパーツを使っているとチェーンのテンションが出なくなるので、交換。
	まとめ 少し見ずらいですが、対策・対応の項目を順に見て検査して下さい。 古い機械の場合、原因が1つで無い場合も多々ですので、原因をつきとめる事が難しいですが、 問題を１つ１つ切り分けて順番に解決して下さい。 僕の職場での不具合はのランキング ①雨の日の使用で、燃料に水が混入。キャブの清掃。 ②チョークの使い過ぎによる、プラグのかぶり。 ③上記②の状態で、無理にエンジンを始動させようとして、リコイルの紐を切る。 ランク外では、 混合の燃料を間違えて焼き付き。シリンダー＆ピストン交換 長期に使わなかった機械の不具合では ①燃料ホースの劣化による、ホースひびわれ。（よく検査しないとい見つけられない） ②マフラーの詰まり（昆虫が巣を作っている） 簡易的な物ですが、ご活用下さい。 　　　　　　　　みなさん参考になりましたか？